Stenhammar【Impromptu／Tre Fantasier／Sensommarnätter】ステーンハンマル 即興曲／3つの幻想曲／晩夏の夜

【簡介】
 グリーグ、シベリウスと並び「北欧三大巨匠」と称された、スウェーデンの作曲家ステーンハンマルが残したピアノ小品集。
 彼は、2曲の交響曲といくつかの優れた管弦楽曲、2曲のピアノ協奏曲や、6曲の弦楽四重奏曲などの室内楽曲、ピアノ曲、2曲のオペラと多くのカンタータや合唱曲、歌曲を残した。なかでも合唱曲「スヴァーリエ(スウェーデン)」は、スウェーデンの第二の国歌として親しまれている。
 民族的素材によりかからない端正な美しさと、心にしみる深くて清澄な北欧の情感があふれる小品を集めた1冊。
作曲者について
 ヴィルヘルム・ステーンハンマル(Wilhelm Stenhammar)(1871~1927)
スウェーデンの作曲家、ピアニスト、指揮者。1871年、スウェーデンのストックホルムに生まれ、生地で音楽を学んだ後にベルリンに留学し、ドイツ音楽の強い影響を受けた。1892年にピアニストとしてデビュー。
 作曲家としてのみならず、ピアニストや指揮者としても活躍し、1927年、56歳の時にヨェーテボリで没した。同年輩の作曲家として、年上にシベリウス、ニルセン、グラナドスがおり、年下にスクリャービン、ラフマニノフ、シェーンベルク、ラヴェルらがいる。
19世紀の民族的ロマン主義を背景とする一方、ドイツ音楽の影響を強く受け、ドビュッシーにも注目するなど国際的な視野を持っていたステーンハンマルは、スウェーデン音楽史上、ヒューゴ・アルヴェーンらと並んで、近現代音楽への扉を開き、現在のスウェーデン音楽発展の基礎を築いた人物である。グリーグ、シベリウスと並び「北欧三大巨匠」と称される。